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症例8:部分矯正を行った1例

症例投稿となります

今回は一部の歯列不正に対して部分矯正を行った例をご紹介します

16歳男性、歯が外れた位置に生えてきているという主訴で来院されました

問題点としては正面から見た見た目は問題ないように思えますが、口を開いて中を見せてもらうと上顎左側第二小臼歯が口蓋側転移(上の歯の一部が正しい歯列よりも内側に生えてしまっていること)が認められました


診査の結果、他の部位の歯列不正は軽度もしくはほとんど無く全体の咬合(かみ合わせ)も良好であるが、左側第二小臼歯が口蓋側転位していることで第一大臼歯がⅡ級関係(上下の第一大臼歯の位置関係が本来よりも前の位置で噛んでしまっている状態)になってしまっているので大臼歯関係をⅠ級関係(上の第一大臼歯に対して下の第一大臼歯が半分前に出て噛んでいる状態 正常な咬合と診断される要素となる)にすることでスペースを作り第一小臼歯を並べる診断となりました
この診断により、全顎的な矯正な必要なく部分矯正をラビアルブラケット(歯の表側に矯正装置を付けること)ストレートワイヤー法で矯正を行っていくこととなりました


7カ月の治療期間の後、ブラケットを外した結果がこのような状態となります
正面観は変わることなく、第二小臼歯を正しい歯列アーチ内に収めることができ大臼歯関係もⅠ級を獲得できました

矯正治療は保険外診療となりますが、治療ですので同様のお悩みをもつ方は一度ご相談に来ていただければと思います
また今回は部分矯正での治療が可能でしたが診査の結果一部の歯列不正であるように見えても全顎的な矯正治療を行わないと改善されないと診断されることもありますので詳しくは一度相談で来院されるようお願いいたします
またブラケットを外した後は歯が元の位置に戻ろうとする力がしばらくの間働く為、リテーナー(後戻り防止装置)の装着と定期検診が必要となります

治療期間
7カ月

治療費(現在)
検査費用35000円
治療費250000円
チェック料(月1回)5500円×7カ月

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